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平和への強い思いを新たに  

 原爆投下から60年という節目の年を迎え、被爆地の広島・長崎両市では、宗教者による慰霊の行事が厳かに執り行われた。両市での慰霊祭には地元だけでなく、国内外の宗教者が宗教・宗派の違いを超えて参加。戦争の記憶の風化が指摘され、日本・世界ともに平和観が問われている今、例年にも増して深い慰霊の念を被爆犠牲者にささげるとともに、核兵器廃絶の原点に戻り、世界平和実現に取り組む固い決意を誓った。


 出口紅大本教主(人類愛善会総裁)は、出口王仁三郎初代総裁の生誕を祝う瑞生大祭(8月7日)でのあいさつで、「被爆60年に当たる本年、私は広島、長崎で世界連邦日本宗教委員会が行う原爆犠牲者の慰霊式典に参列させていただき、平和への強い思いを新たに致したいと存じております」と決意を述べ、両市の慰霊祭に参列した。

広島県宗教連盟 原爆供養塔前で慰霊祭
大本祭式で教派神道も祭典

元安川に清水「金明水」と「玉水」を注ぐ

ご神水広島

 広島市では8月6日午前6時15分から、平和記念公園・原爆供養塔前で「広島平和慰霊式典」(主催・広島戦災供養会/広島県宗教連盟)が開かれた。また、この祭典に引き続いて、各宗教が慰霊祭を執行。大本祭式による教派神道の慰霊祭も執り行われた。

 出口教主は、慰霊式典と教派神道の慰霊祭に参列の後、平和公園横を流れる元安川に向かった。この川には、原爆投下の後、重いやけどを負って水を求める多くの被爆者が、たどりついて息絶えた。

 出口教主は大本の聖地・梅松苑(京都府綾部市)に湧く清水「金明水」と「玉水」を持参。水を求めて悲痛な最後を遂げた犠牲者のみ魂が、その渇きをいやされるようにとの祈りを込め、元安川に注いだ。



供養塔前

原爆供養塔の立つ塚には、身元不明の原爆犠牲者の遺骨が納められている。写真は、大本祭式による教派神道の慰霊祭。出口教主の先達で「天津祝詞」を奏上した


広島参列

国内外の宗教者・来賓が宗教・宗派の違いを超えて共に祈った



長崎県宗教者懇話会 爆心地で殉難者慰霊祭 
日宗委 出口紅最高顧問が慰霊のことば

爆心地の公園には被爆犠牲者への慰霊の気持ちを込めた無数のキャンドルがともされた

キャンドル

 長崎市では8月8日午後7時から、「第33回原爆殉難者慰霊祭」(主催・長崎県宗教者懇話会、主管・長崎明るい社会づくり運動推進協議会、特別参加・世界連邦日本宗教委員会)が、長崎原爆落下中心地公園で開かれた。  

 慰霊祭の中で出口教主は、世界連邦日本宗教委員会最高顧問として、同委員会を代表し、「慰霊のことば」を原爆犠牲者の霊前にささげた。  

 また、原爆投下の日である翌9日には、午前9時45分から、平和公園・平和祈念像前で長崎慰霊奉賛会主催の原爆犠牲者慰霊祭が行われ、参列した出口最高顧問は、犠牲者の冥福を祈り、花を手向けた。  

 なお、このたびの広島・長崎での慰霊祭には、世界連邦日本宗教委員会の招きで来日した、アメリカ・ハワイの真珠湾にあるアリゾナ記念館のダグラス・レンツ館長が来日。両市での慰霊祭に参列した。  特に長崎では、出口教主に続いて慰霊の言葉を述べ、「この不確実な世界では私たちが平和な心で出会うことが大切。広島・長崎、第2次世界大戦を忘れないでいましょう。相互理解を通して、過去が未来への道しるべとなるのです」と、日米両国の友情と平和の維持を訴えた。(レンツ館長の言葉全文は次号に掲載予定です)

長崎挨拶

「慰霊のことば」を述べる出口紅世界連邦日本宗教委員会最高顧問。
慰霊の言葉に先立ち、祭壇には大本の聖地・梅松苑(京都府綾部市)に湧く清水「金明水」と「玉水」が供えられた


神水

慰霊祭後、爆心地を流れる「下の川」に金明水と玉水が注がれた。
原爆の日、この川も、水を求めて息絶えた犠牲者で埋まったという



献花

献花する出口紅最高顧問。左は共に献花した上杉千郷諏訪大社名誉宮司


黙祷

参加者全員による黙とう



供養塔前

慰霊のことばを述べるレンツ館長


献灯

新宗連長崎県協議会青年会による献灯式「平和の灯」

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