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モンゴルセンターだより 5


山崎光男(人類愛善会理事)

モンゴルで実感する世界経済のひずみ

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子供たちに人類愛善会モンゴルセンターの活動について説明するムンフボロルさん(右から2人目)

 12月16日朝、ロシア国境の町スフバートルのセレンゲ県第一高等学校で 学用品を贈呈。私たちは前日夕刻から夜を徹し、首都ウランバートルから北に400キロほど車を走らせた。

 この学校は小中高一貫校で、生徒数は1813人、職員は73人。私たちはノートと鉛筆の入った袋を持って、 小学1年生のクラスを次々に回った。今回の活動に参加してくれた20歳の制服会社社長ムンフボルトさんが、 子供たちに人類愛善会モンゴルセンターの活動を紹介。
「日本の会員たちからの贈り物だから、しっかりと勉強してください」と話すと、子供たちから「バイルッラ (ありがとう)」と、元気な返事が返ってきた。他にも三つの学校で品物を贈呈させていただいたが、 どこの学校からもあつい感謝の言葉を頂いた。

 モンゴルは91年のソ連崩壊後、社会主義体制から自由主義体制に移行した。
しかし、多くの国営企業が閉鎖され、その後の産業が育っていない。この町でもマッチ工場が閉鎖され、 大きな製粉工場も動いている気配はなかった。

 校長先生の一人が言った。「この町に住む多くの家庭が貧困の中で暮らしています。 ノート一冊でも鉛筆一本でも本当にうれしいのです」と。

 自由主義も資本主義も、それは結局、 豊かな人々や国々のルールであって、そのルールから取り残された人々や国々はどうなるのか。

 地球全体に富の還流と分配が機能しない、現在のルールに正義はあるのだろうか。 今日の世界経済がゲーム化していることに疑問はないのだろうか。豊かな者がますます豊かになり、 貧しいものがますます貧しくなる世界の構図は、やはり、根本的にどこかが間違っている。

 平和を脅かす戦争もテロ活動も、結局、世界全体に正義(法)の実施制度(システム)がいまだ 確立されていないという警告であり、シグナルに他ならない。文房具の贈呈で各地を訪れるたびに、そのことを痛感する。

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