モンゴルセンターだより 7
山田歌(人類愛善会宗教協力推進室次長)
明るい未来を見つめて輝く子供の瞳
(写真上)人類愛善会モンゴルセンターを通じ、
日本の愛善会員から贈られた文房具を受け取って、うれしそうなモンゴルの子供たち(今年1月)
モンゴルでは、子供たちへの教育は「国家発展・独立の基礎であり、
国家と社会の最優先分野」と位置づけられています。モンゴルの基礎教育就学率は98%(ユネスコ統計)。
成人の識字率は約85%もあります。これらは先進国と肩を並べる数字です。
人々はとても教育熱心で、通学に数10キロもかかる遊牧民の家庭もありますが、
毎日子供を学校に送り出しています。
しかし、教室の不足と老朽化などの現実もあります。児童支援の文房具贈呈で実際に各地の学校を訪れて
みると、特に教室の不足は深刻で、校舎に生徒を一度に収容することができず、朝・昼・晩の1日三交代制で
授業が行われている学校もありました。
学校で使われている机やイスは木造の使い古した物が多く、日本から贈られた傷だらけの中古机や中古イスを、
モンゴルの生徒たちがとても大切に使っていたのが特に印象的でした。
モンゴルの教育制度は、小学校から中学・高校まで一貫教育の義務教育です。普通教育課程は11年間あり
授業料は完全無料。しかし、学校給食は行われていません。子供に食事を与えるのは親の義務とされているからです。
学校卒業後の進路については、大学・専門学校への進学、または就職を選択します。
義務教育後の大学進学率は5、6割もあるといわれていますが、せっかく大学に進み専門知識を習得しても、
卒業後、その専門知識を活用できる就職先が大変少ないのが実情です。これがモンゴル社会では大きな問題と
なっています。現在、モンゴルは急速に経済発展をしていますが、しばらくこの問題は解決できそうにもないでしょう。
しかし、そのような社会問題を多く抱えているモンゴルですが、子供たちは、みな素直で礼儀正しく
一生懸命勉学に励んでいます。彼らのキラキラ輝く瞳は、モンゴルの明るく輝かしい未来を見つめているのかも
しれません。
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