中東和平プロジェクト03/参加の子ら「日本で人生が変わった」
7月に小泉首相が現地で再会
(写真下)
平成15(2003)年7月、綾部市で開かれた第1回「中東和平プロジェクト」で小泉首相を囲んで
亀岡市で予定されていた「中東和平プロジェクト in Kameoka」は、中東情勢の悪化から中止を余儀なくされ、その主旨をくみ、亀岡市民による平和祈念式典・市民平和交流大会として開催された。
この市民プロジェクトは、綾部市、岡山市、徳島市と、過去3回実施されてきたが、来日した子供たちの心に大きな変化をもたらし、着実に成果を残してきた。
小泉純一郎首相は、第一回目の「綾部プロジェクト」以来、この民間交流事業に賛同し、来日した若者・子供たちを首相官邸に迎え入れて激励。首相は今年7月に中東を訪問した際、エルサレムの宿舎で彼らと再会を果たした。その時、若者たちは日本での相互交流で人生が変わったことなどを、首相に語っている。以下に掲載するのは、その模様を伝える、当時の首相官邸(エルサレム担当官連絡室)発表だ。
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7月12日午後、小泉総理は、これまで日本の地方自治体の招待により来日し、総理が日本で懇談したことがあるイスラエルとパレスチナの青少年計14名(イスラエル側9名及びパレスチナ側5名)と再会した。本行事には、これら青少年の来日を実現すべく現地で準備を行ってきたシモン・ペレス平和センターの創設者であるペレス・イスラエル副首相も出席。
ペレス副首相より、「和平は政府同士ではなく、最終的にはイスラエルとパレスチナの人々の間で達成されるもの。人々の間の和解を助けてくれる日本に感謝している」との発言があった。
パレスチナ青少年代表(男性)より、情勢の悪化によりガザを出域できず参加できなかった者のメッセージが読み上げられ、また、イスラエル青少年代表(女性)より、「小泉総理には、この地域の和平のために努力してくれて、地域の子供たちを代表して小泉総理に『ありがとう』と言いたい。そして、和平をあきらめないでほしい」「訪日してより大きな視点で世界を見れるようになった」との発言があった。
さらに、参加したイスラエル青少年(男性)より、「3年前に訪日したが、訪日を契機に自分の人生観が著しく変わり、大変感謝している。今はユダヤ人とアラブ人の青少年が共に活動する施設づくりに取り組んでいる」といった発言があった。
小泉総理は、「困難にもかかわらず来てくれてうれしい」「みなさんの感謝の言葉を聞いて喜んでいる。日本の地方自治体が青少年を招待するこの事業をできるだけ長く続けられればと願っている」など発言。
また、総理より、本日オルメルト首相に提案した「平和と繁栄の回廊」構想を説明の上、「イスラエルとパレスチナの共存共栄のためには小さなことかもしれない。日本の力も限られている。しかし、いかなる大きな課題も小さな一歩から始まると思う。青少年の交流も小さなことかもしれない。しかし、将来皆さんが共存共栄のために努力しようとするのは希望が持てる大きなことと思う。この交流が、憎しみの連鎖を友好の連鎖に変えられればと思う」と発言があった。
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亀岡市の市民平和交流会に、プロジェクトの現地側窓口である、ペレス平和センターのズィブ・スタール代表は次のようなメッセージを寄せた。
「イサム・シード氏(パレスチナ対話センター代表)は、いま電子メールも送れない困難な状況にあり、私は彼の分まで日本の皆さまにお礼を述べたい。日本だから、イスラエル・パレスチナ双方の子供の交流が可能で、双方の子供たちは平和な未来への希望。今後もこのプロジェクトへのご支援をお願いしたい」
参加後数年を経て子供たちが語る気持ちや、ズィブ代表らの言葉は、このプロジェクトが持つ意味を十二分に語っているといえる。中東情勢は予断を許さず、現実は厳しいが、今世紀、中東和平こそ世界平和実現のカギであることは間違いない。人類愛善会は今後も、中東和平プロジェクト推進に積極的に協力していく計画だ。
愛善会は今後も積極的に支援
未来を開く次世代の相互理解が、中東和平の実現に大きな力となっていく
だろう。
右から、イスラエル・パレスチナ遺族会のバーニイア・アーロン氏(イ)、鹿子木副会長、遺族会のアデル・ミスク氏(パ)、中央に矢野次長(昨年4月、東エルサレムのアンバサダーホテルで)
綾部市での「第1回中東和平プロジェクト」の参加者が、
人類愛善会の鹿子木旦夫副会長と矢野裕巳国際部次長のエルサレム来訪に合わせて再会した。
肩を組んで再会を喜びあう、イスラエル(中央)とパレスチナの青年たち
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