アジアから世界への愛善運動発展を確信
圓佛教・エスペラント「禅セミナー」に参加して
人類愛善会副会長 稲垣裕彦
(写真下)
韓国南部のベーネでジュアサノ教主を囲んでの記念撮影。前列右から4番目、ジュアサノ教主の右に筆者(7月22日)
韓国の圓佛教(オンブリスモ)が主催し、星洲(ソンジュ)で開かれた「エスペラントによる国際瞑想講習会」(7月18日〜 23日)に参加してきた。
今年6月、圓佛教本部からキム・ヒョーチュル国際部長、ナムグン・ムン圓光大学教授、イー・チュンギ同大学教授の3人が、亀岡の大本本部・人類愛善会を表敬訪問。出口紅教主(総裁)らと面談し、両者の正式交流が始まった。
その時、大本・人類愛善会に対し、今回行事への参加を要請されていた。
講習会の参加者は総数 人。うち、カナダ人男女各1人、大本信徒・人類愛善会会員が11人で、実質的には、大本・人類愛善会と主催者・圓佛教による、初めての交流行事となった。
人類愛善会と共通点
オンブリスモの信徒数は120万人で、韓国第4位の宗教である。多数の修練道場、寺院を有し、大学を経営する有力教団として知られる。
1915(大正4)年、立教し、既成仏教から脱皮して、常識的大衆化を目指す、いわば「改革仏教」教団である。その教えには、世界一家、共生共栄、核廃絶、軍備縮小、世界公用語にエスペラントを指定する等々、大本・人類愛善会の主張と共通点が多い。
現四代教主ジュアサノ師は、青年時代に韓国エスペラント界で活躍した経歴の持ち主。布教にエスペラントを活用され、2002年9月には国連の場で国際共用語としてエスペラントを採用するよう提言されている。
人類の心を一つに
講習会は、ソンジュの修練道場で7月18日夜に開講式を行い、翌日から2日半続けられた。午前6時から朝拝、修坐、ヨガ体操。午前中と午後は教えの講義と質疑応答。午後7時から夕拝、修坐、ヨガ体操、
日記記入と2日間、ミッチリと濃密なスケジュールで、朝夕拝の読経や賛美歌斉唱を含め、媒介言語はすべてエスペラントであった。
3日目の7月21日午前中で、初日以来の所定スケジュールを消化、午後は、二代教主誕生地の聖跡巡覧を経て、ベーネにある青少年訓練センターに移動した。
夜、ベーネセンターの礼拝堂で終講式。続いて訪問団からお礼の気持ちを込め、下向悠さんが能管、塩谷恭子さんが八雲琴を演奏。男性全員で愛善歌 を四部合唱し、圓佛教賛美歌を斉唱。先方スタッフの皆さんに大いに喜ばれた。
4日目、7月22日午前11時、全員でジュアサノ教主にごあいさつ。島本邦彦会長のメッセージを伝え、お土産をお渡しした。
同教主は大要次のようにあいさつされた。
「かねてから、大本とオンブリスモの教えがよく似ていると承知しています。私自身、できるだけ早い機会にご本部をお訪ねしたいと思います。
今、世界は経済的、社会的に一体化が急速に進んでいます。しかし、宗教の違いが原因で各地で戦争が起きている。宗教の違いを乗り越えて世界人類の心が一つになることが必要です。経済・社会環境と同じように、心が一つになることが課題です。
人類の心を一つにする運動を知識層が指導しなければならない。この点で大本とオンブリスモは兄弟だと感じています。一つの世界の実現は、一つの家庭をつくるほど簡単ではありませんが、自分たちはそのために何ができるか考え、協力しなければならない。日本、中国、韓国などアジアから始めて、一つの世界ができるようにお互いに協力していきたいものです。今回はありがとうございました」
エスペラントは大きな力
午後、オンブリスモの皆さんと別れを惜しみつつ、バスでプサンへ移動。夕刻プサンに到着した。
そこにはプサンエスペラント会会員の皆さん10余人が参集。プサン港の魚市場や市内名所を案内くださり、夕食懇親会を設定いただいた。心から友人として歓待していただき、感謝しきりであった。
今回の韓国訪問は、オンブリスモと大本・人類愛善会の最初の公式交流行事参加であったが、充実した内容で、すばらしい体験であった。
今回私は、エスペラントの有用性をあらためて知った。そして、来年の横浜で開かれる「エスペラント世界大会」に向けて会話能力のアップに本腰を入れたいと思った。
身近な近隣諸国に志を同じくする人々は多い。今後の愛善運動は、エスペラントを大きな力として、日本、韓国、中国、モンゴルからアジア全域へ、アジアから世界へと発展させていけることを、あらためて確信する旅であった。
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