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メタボリックシンドロームと生活習慣病(第1回)
「高血圧」を改善しよう!
「少しお腹が出てきたかな? だけど体調も特に問題ないし、大丈夫だろう…」。ちょっとまって! 簡単に安心してはいけません。「肥満」は、「高血圧」「高脂血症」「高血糖」に直結。動脈硬化の原因となるこれら生活習慣病の、「やや高め」が重なった状態(メタボリック・シンドローム)を放っておくと、心臓病や脳卒中を発症する可能性が飛躍的に高まってしまいます。日本では中高年の2人に1人が、メタボリック・シンドロームに該当するといわれます。その改善方法や生活習慣病の予防について、考えてみましょう。
(昨年10月2日、京都市内で開催された、財団法人京都工場保健会主催の健康セミナー「メタボリックシンドロームと生活習慣病」講師=武田和夫同会診療所長)の講話をもとに構成しました)
今回は「高血圧」について見ていきましょう。
「運動不足や栄養過多などの生活習慣の乱れやストレスから、今や、世界で6人に1人、日本では 歳以上の男性3人に1人が肥満といわれています。メタボリック・シンドロームとは、肥満(内臓脂肪型肥満)に、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病が複数重なった状態(診断機準は別に記載)のこと。
たとえそれぞれが軽症であっても、重複することで、心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳卒中(脳硬塞、脳出血)の原因となる「動脈硬化」の進行を、より加速させることが分かっています。心疾患の 発症率を見ると、因子ゼロの人と比較して、2つ重なればその 倍、3つ以上では、なんと 倍にもなるといわれています。
しかしメタボリック・シンドロームは、やせることで必ず改善されます。そのために、それぞれの生活習慣病を予防・改善することが大切です」(武田和夫診療所長)
以上のことから、メタボリック・シンドロームとは1つの病気ではなく、4つの生活習慣病の症状が影響し合っていることが分かりました。
高血圧は、ご承知の通り、血液の血管に与える圧力が正常値よりも高くなった状態のこと。自覚症状のないうちに、血管の壁と同時に心臓の壁も厚くなっていき(動脈硬化・心肥大)、脳卒中や心筋梗塞、心不全など、重大な合併症を引き起こします。
「健康寿命は、平均寿命より7〜8年短いといわれ、それが介護生活の期間に当たります。脳卒中になれば体が不自由で寝たきりになり、介護が必要となる場合があり得ます。
しかし、血圧の治療をすることは、脳卒中の予防効果が高く、しかも、同時に心筋梗塞も予防するのです」
と、武田所長。では、どうすれば予防・改善できるのでしょうか。
「最も効果的なのは、やせることです。塩分を控えること以上に劇的な効果があります。ほかには、運動、果物や野菜に含
まれるカリウムの摂取、飲酒は適度にするなど。重度の場合は薬も必要です。
ただし軽度であっても、喫煙や高齢、高脂血症などの危険因子があったり、特に血管の痛みが激しい糖尿病であるときは、重症と判断される場合があり、相応の対処が必要になります」
あなたは大丈夫?
メタボリックシンドロームの
国内診断基準
内臓脂肪蓄積
ウエスト周囲径……男性85cm以上
……女性90cm以上
(内臓脂肪面積 男女とも100平方cm以上に相当)
上記に加えて下記のうち2項目以上
1) 高トリグリセリド(中性脂肪)血症……150mg/dL以上 かつ/または
低HDL(善玉)コレステロール血症……40mg/dL未満 (男女とも)
2) 収縮期(最高)血圧……130mmHg以上 かつ/または
拡張期(最低)血圧……85mmHg以上
3) 空腹時高血糖……110mg/dL以上
(メタボリックシンドローム診断基準検討委員会、2005より)
やはり基本は、食生活の改善のようですね。カリウムのほかに、食物繊維、カルシウムを多く含む食品を食べることも、高血圧予防に欠かせないようです。
また、定期診断を受けたり、家庭で血圧を計ったりするなど、自己管理を習慣付けると良いですね。次回は「高脂血症」について考えます。
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