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★「大本の平和ビジョンと活動を永遠に伝えたい」
/アメリカに王仁三郎宗際平和館の建設を計画
ニューヨーク宗際センター所長
元・ヨハネ大聖堂長(キリスト教聖公会)
ジェームス・P・モートン
大本の皆さまと私共とのつながりは32年前にさかのぼります。
私たちの友情はとても深く、豊かです。共に行動し、
旅をし、力を合わせて会議や礼拝を開催してまいりました。
すべては1975年3月に始まりました。
その年、私が聖堂長を務めていたニューヨークの聖ヨハネ大聖堂で素晴らしい
『出口王仁三郎とその一門展』(大本海外芸術展)が行なわれました。
まず、一カ月にわたる作品展と、能楽の舞囃子(まいばやし)、八雲琴(やくもごと)、
茶道の奉納。そして、最も重要なことは、聖堂の最奥祭壇において神道祭典が行われたことです。
次は同年9月に国連創設30周年を記念した一週間の催しの中で、再び大本祭典が行なわれました。
75年の2度の出会いから、私たちは友人になりました。
77年2月、綾部の大本本部に招かれた私たちは、
キリスト教礼拝式を神道の神殿(大本みろく殿)で行いました。
この年、私たちは初めて日本を訪問し、2週間滞在して皆さまと友情を深め、
私たちの人生は大きく変わりました。
そのとき突然、私は宗際活動
(※注)
が何であるかを、理解しました。
私の人生の主な目的として宗際活動を行いたいという自分の思いを、このとき確かめました。
王仁三郎師は芸術家であるだけでなく、
宗教間の理解と世界平和に尽力された、たぶん世界で最初の宗教指導者だと、私は気付きました。
※注=宗際活動
諸国家・諸国民に関係することを表す「国際」という言葉にならい、
諸宗教・諸宗教者が平和のために対話・協力していくことを、
大本・人類愛善会では「宗際活動」あるいは「宗際化活動」と呼んでいる。
(写真)1977(昭和52)年2月3日、
京都府綾部市の大本本部・みろく殿で開かれた、
第1回キリスト教と大本の合同礼拝式『平和と一致』。
日本のキリスト教聖公会代表らとともに平和の祈りの司式にあたるジェームス・パークス・モートン師(中央)。
宗教史上にも類を見ない、聖域に他宗教を迎え入れての合同礼拝式は当時、驚きとともに、
「宗際化のはじまり」「聖なる冒険」と高く評価された
(写真)大本は1972(昭和47)年から約3年間、出口王仁三郎師の「耀わん」をはじめ、
大本の芸術作品を展示する「大本海外作品展」を欧米各国で開催。
1975(昭和50)年3月12日、ニューヨークのヨハネ大聖堂で作品展を開催するにあたり、
大本祭式による「大本展開催奉告祭」が執行された。
同年10月20日には、国連創立30周年記念・第5回世界精神頂上会議(TOU)の開催奉告祭が、
聖ヨハネ大聖堂で大本祭式により執行された。
ヒンズー教、仏教、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教など、
世界の宗教者が参列し、見守る中で執行された。
大本の芸術が持つ精神性が、言葉の壁を超えて世界の人々の心をつなぎ、宗際化の時代の幕開けへと導いた。
大本と共に歩んだ道
78年、私たちは交流プログラムを共に始めました。
大本からお二人の青年がお越しになって聖堂で2カ月間滞在され、
聖堂から二人、あるいは数人の青年が大本夏季セミナー(大本日本伝統芸術学苑)に参加しました。
娘のポリーは78年にセミナーに参加したことにより、彼女の人生が変わりました。
大本の皆さまと私たちは共に何度も旅行しました。
プラハ、シナイ山、エジプト、カンタベリー、さらに「グローバル・フォーラム」に3回出席しました。
90年にモスクワ、92年にリオデジャネイロ、94年に京都で、同フォーラムは開催されました。
大本の皆さまとの友情はとても親密であり、深いものであることを強調したいと存じます。
娘のポリーは81年に半年間大本に滞在して皆さまにお世話になり、
とりわけ三代教主さまには格別のご高配を賜りました。
大本で伝統的な機織りを学び、今日では絹織物の作家として機織りが彼女のライフワークになりました。
97年1月に私は25年勤めた聖堂長の職を辞し、
ニューヨーク宗際センターを創設しました。2000年には新築した宗際センターに王仁三郎ギャラリーを設け、
「春爛漫(はるらんまん)」というご銘の美しい聖師さまの耀わんと三代教主さまの二つのお茶碗を展示しました。
04年には宗際センターで王仁三郎師のご生涯について、
出口京太郎大本本部相談役(人類愛善会特別顧問)が講演され、
国連総会開会にあたっての宗際祭典で大本の祈りをささげていただきました。
大本信徒の乾光孝(いぬいみつたか)さんに神道代表として、
03年から04年にかけて宗際センターに勤務していただきました。
04年には聖師さまをはじめ歴代教主さまのお作品展が京都で開催され、
その折に、はじめて出口紅教主さまにお目に掛かり、
亀岡で昼食にお招きいただきましたことを、とても光栄に存じます。
今年の6月には聖師さまをはじめ歴代教主さま、
大本信徒の皆さまの長年にわたる宗際活動をたたえ、
宗際センターから出口京太郎相談役に宗際賞をお贈り致しました。
田中雅道人類愛善会国際部部長が代理で式典に出席され、
聖師さまの耀わん「春爛漫」をストーニー・ポイント・コンフェレンス・センターにある
宗際センターの新たな展示室にお届けいただきました。
未来に向かって
最後に、私の未来に向けての計画についてです。
アメリカにおいて、大本の存在を永遠に示すため、
耀わん「春爛漫」をはじめ宗際センターが所蔵する作品を展示して、
永遠にわたる聖師さまの記念碑となるものを計画中です。
具体的には、ストーニー・ポイント・コンフェレンス・センター所長のウイリアム・ピンダー博士が、
同センターの50エーカー(200平方メートル)の土地に『王仁三郎宗際平和館』を建設したいと提案されています。
王仁三郎ギャラリーを設計した芸術家のステファン・グラスマン氏は、
有名な賞を受賞した彫刻家で、前段階の設計図を書き終えました。
未来への計画の出発点として、皆さまにお目にかけます。
最後に申し上げたいことは、大本の皆さまへの大きな感謝です。
聖師さまに対し、歴代教主さまに対し、素晴らしい大本の皆さまに感謝致しています。
王仁三郎師がお始めになった大本の宗際活動、
環境、世界平和に向かって力をつくされていますことはとても大切なことです。
そのことをアメリカの次世代の若者に伝えて参りたく存じます。
(今年11月6日、大本開祖大祭でのあいさつから要旨。翻訳=田中雅道人類愛善会国際部部長)
今日では国連の依頼により毎年、国連総会の開会に先立って、
ニューヨーク宗際センターによる「宗際祭典」が執行される。
写真は2003年、聖バーソロミュー教会での宗際祭典で。
中央に、モートン師とアナン国連事務総長(当時)
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