しんぶんろご しんぶんろご3月号  P1   P2   P3   P4   P5   P6   P7     バックナンバー   TOP 


「平和の種をまこう」 /
エスペラントと中東和平をテーマに中学高校英語弁論大会で入賞

北海道の柴田佐保さん(高1)

photo  昨年11月11日、北海道苫小牧市で開かれた「第40回胆振地区中学校・高等学校英語弁論大会」(主催・苫小牧駒澤大学)で、同市在住の人類愛善会員・柴田佐保さん(北海道栄高等学校1年生)が、エスペラントと中東和平についてスピーチ。各高校から選ばれた9人の代表が参加した中で、見事第3位に入賞した。

 柴田さんは、「Plant The Peace Seeds(平和の種を植えよう)」と題してスピーチ。2003年夏、京都府綾部市などにイスラエル、パレスチナ双方の紛争遺児らを招いた交流行事、「中東に和平を」(主催・地球市民実行委員会、後援・外務省)を紹介し、イスラエル・パレスチナ問題の解決や、世界の平和について考えようと訴えた。

 また、国による言語の違いが紛争の原因の一つであり、言葉の壁を無くす方法としてエスペラントがあることを紹介。「Cu vi scias Esperanton?(エスペラントを知っていますか)」などと実際に口にしながら、「平和な世界の実現を目指して生まれたエスペラントを使えば、国や人種の違いを超えて互いに慈しみ合えるのでは」と話しかけた。

 柴田さんがエスペラントを学びはじめたのは、3年前。エスペラント普及会(EPA)主催の「越年エスペラント研修会」に参加したのがきっかけだった。「世界共通語と知って、何だかうれしく感じました」と当時の印象を振り返る。将来は、医療関係の仕事に就くのが夢で、「世界の平和を祈ることと同時に、自分の身近な人と助け合ったり、愛情を持って尊敬し合えたら」と、話している。


(写真下)昨年末から今年にかけて開かれた越年合宿で、学習成果をグループ発表する柴田さん

photo




新刊紹介

『大使が書いた日本人とユダヤ人』

駐日イスラエル大使が語る日本人とユダヤ人の共通点

エリ・コーヘン・著 青木偉作・訳 (株)中経出版・刊(定価1500円+税)

photo  著者は、大使として3年前に日本に赴任。イスラエル松涛館空手道協会会長(黒帯五段)も務める日本通だ。昨年春の大本みろく大祭(綾部市)に参拝。「中東和平には、民間、宗教の担う役割が重要」と語っていた。

 公務などで、日本各地を訪れ、それぞれの文化や人々との出合いを通して、「わたしは、日本民族とユダヤ民族の共通点、絆を見出すに至った。それは、論理で理解できるもののほかに、わたしの心の琴線に触れるものも多く、不思議としかいいようがないものである。両民族の歴史のなかで、それぞれ接点をもたずに固有に培われた文化、あるいは個々人の精神性のなかに、驚くような共通点があった」(同書まえがき)という。

 イスラエルにも節分に似た行事があり、桜を思わせる花が国民的に愛されているといった、身近な話題には、親しみが湧く。

 大使はユダヤ教の祭司の血筋に生まれた。その視点で書かれた、ユダヤ教と神道の類似点と相違点も興味深い。大使自身が「魂を込めて書いた」という本書は、読んでいて楽しい、ユダヤ人の宗教・精神、歴史・文化への案内書であり、日本人としての誇りをも教えてくれる一冊だ。




●新風Nova Vento●


 『石激(いわばし)る垂水(たるみ)の上のさ蕨(わらび)の萌(も)え出(い)づる春になりにけるかも』(万葉集・巻8 志貴皇子「懽の御歌」)。「巌の面を音をたてて流れ落ちる滝のほとりには、もう蕨が萌え出づる春になった、懽ばしい(斎藤茂吉)」という、瑞々しいお歌である▼

 いよいよ弥生三月。東西南北と細長い日本列島にも春の息吹が広がる。本紙の贈呈運動も本格化してきた。長崎県協議会からは、贈呈した本紙を一読した県会議員が内容に共鳴し、知事、副知事のほか全県会議員にも読ませたいと、自ら配布の労を執りたいと申し出られたという朗報が舞い込んできた▼

 また、新規の有料購読申し込みが各地から寄せられている。在庫切れとなっていた会員バッジの追加制作も順次進んでおり、こうした反響の広がりを受けて、会員増強態勢整備を急ぎたい▼

 廣瀬靜水名誉会長告別式に来日し、モンゴル大統領主席補佐官として霊前に弔辞をささげたサムダン・ツェデンダンバ人類愛善会モンゴルセンター会長は、「名誉会長の遺志を継いで、モンゴルに『万教同根・人類愛善』の本格的活動を展開する」決意を述べたが、その活動拠点となる人類愛善会モンゴルセンタービルの建設が春とともに本格化する。首都ウランバートル中心部に、その雄姿を現す日が待たれる▼

 モンゴルセンタービルの完成によって、モンゴル・アジアはもとより、世界の人類愛善運動が大きく前進するであろう飛躍の春を歓びたい。

 


●メディアウォッチ●

絵本『「オウエンとムゼイ」』

カバとゾウガメの友情実話


 約1歳の赤ちゃんカバと約130歳のアルダブラゾウガメが、種を超えて家族のように一緒に暮らしている。ケニアの野生動物保護公園にいる彼らのニュースに感動したアメリカ人少女が、この実話を写真絵本にして出版。日本でも翻訳されている。

 オウエンという名のこのカバは、インド洋スマトラ沖大地震による津波で被災し、群れからはぐれたところを助けられた。極度の疲労とストレスで弱りきっていた野生のオウエンが、ムゼイという名のゾウガメを親同然に慕うことで、奇跡的に生き延びることができたのだとか。専門家によると、習性上、カバが他の群れに受け入れられることは難しく、哺乳類と爬虫類が愛情を抱き、絆を深めることは説明不可能という。

 私たちは彼らのように、相いれない他者を受け入れ、昨日の敵を今日の友とみなすことができているだろうか。彼らの姿は多くの事を教えてくれる。

 今回で連載を終了させていただきます。長い間ご愛読ありがとうございました(ゆ) 

前へ   次へ

バックナンバー

TOP