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☆大本襲撃 出口すみとその時代
 / 客観的な考察が明らかにする 大本事件のえん罪性と二代総裁の豊かな人間像


photo  「第2次大本事件」は、昭和 (1935)年12月8日に起こった、 日本の歴史上類のない大規模な、国家権力による宗教弾圧であった。 全国で検挙された大本関係者は千人を超えた。 拷問などによる過酷な取り調べは、多くの獄死者、自殺者、病死者を生み、 教団施設は徹底的に破壊された。 社会を震かんさせたこの出来事は、昭和史の年表に深く刻まれている。

 当時、日本は天皇制下でファシズム体制を敷き、 思想・言論・結社の自由は「治安維持法」などにより、厳しく制限されていた。 事件前年の昭和9年7月、大本は「昭和神聖会」を立ち上げた。 それは、「敬神尊皇愛国」「日本精神(人類愛善精神)の発揚」などを掲げ、 政財界、軍部、知識人層ほか各界の有力者を取り込みながら、 わずか1年余りで、一気に百万人もの会員を獲得するまでに勢力を拡大。 当局からは危険視された。

 結局、大正・昭和の二度にわたる、"国家転覆"を嫌疑とする大本弾圧は、 当の国家による裁判で無罪とされ、宗教としての正当性も立証された。 事件は、大本を反体制の危険思想団体と決めつけた上での、 当局によるでっち上げであった。 しかし、当時の社会に与えた影響の大きさやえん罪性の大きさに比べ、 社会的にきちんとした考察が行われてこなかったのが、第2次大本事件だった。 本書は、弾圧した側(国家)とされた側(大本)のいずれの側にも偏ることなく、 大本事件の本質や大本関係者の優れた人間像を描いた、初めての出版物と言ってよい。

 著者・早瀬圭一氏はノンフィクション作家。 長く毎日新聞社会部で活躍し、82年、老人福祉をテーマにした『長い命のために』(新潮社)で 大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。 早瀬氏の視点は客観的で冷静だ。また、 70年も前の出来事を、臨場感ある描写で再現し、 読者の意識を一気に当時の現場に向かわせる。 そして、過酷な大本事件を背景にしながら、 出口すみこ師(大本二代教主・人類愛善会二代総裁、戸籍名は「すみ」)の温かく大きな人となり、 更には現在の大本の姿をも、鮮やかに浮かび上がらせている。

 早瀬氏は3年の歳月をかけ、膨大な裁判資料、 大本の書籍などを調べ、多くの関係者をインタビュー。あとがきにこう述べている。 「結果的にではあるにせよ、戦争に協力しなかった宗教は大本だけである。 二代教主すみの戦後の主張『平和、農業、環境、芸術』の推進を、 大本はもっと主張してもいいのではないか」

 昔から"歴史は繰り返す"と言う。悲惨なえん罪事件も後を絶たないし、 現在の政治・社会の流れ、"戦前回帰"として捉える向きもある。 日本や世界の将来を考える上にも、ぜひ読んでおきたい一冊である。
(早瀬圭一・著  毎日新聞社・刊)

 


☆「モンゴルセンター」だより
  / 「こどもの日」に見る家族の強い絆


photo  モンゴルでは6月1日が「こどもの日」で、祭日。市内の大通りでは、 大勢の警察官が交通整理をしています。 走行中の車はみんなヘッドライトを点けて祝意を表しています。 乗り合いバスもそうしています。
 町は大勢の人出で、会場に向かう人々が、 スフバートル広場に近づくに連れてだんだん多くなり、 町の中心部はお祭りムードです。 国会議事堂前のスフバートル広場では、いろいろなイベントが行われ、 たくさんの家族でにぎわっています。  チンギスハーン像の前にもたくさんの人だかりができ、 子供を中心にして家族で記念写真を撮る姿が多く見られます。 子供たち向けの各種イベントが、広い広場の中で数か所並行してして行われ、 記念写真屋さんなど、さまざまな出店が並びます。 (写真)記念写真屋さんで

 この日、子供たちは大人から袋に入ったおやつの詰め合わせをもらいます。 ちょうど日本のクリスマスのような感じです。 女の子は可愛い洋服を着せてもらい、お化粧をしています。 子供を大切にしているモンゴル人家族のほほえましい情景が、 あちこちで見られます。  子供たちが友達同士ではなく、かならず親と手をつないでいる姿には、 家族の強い絆を感じます。中には恋人同士で手をつなぎ、 この日の行事に便乗して集まっている若者たちもたくさんいます。 やがては彼らも家庭を持ち、自分たちの子供を連れて参加することでしょう。


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(写真左)家族連れや若者でにぎわうスフバートル広場。 (写真右)貸衣装で記念撮影


 

☆各本部で創立記念行事
  /エスペラント歌祭の意義を強調・人類愛善運動の今日的な意義を再確認


 人類愛善会は、1925(大正14 )年の6月9日、綾部で発会した。 その創立を祝う毎年の記念行事(82周年)が、6月3日の亀岡・綾部、 10日の東京の各大本本部の6月度月次祭祭典にあわせて行われた。
 6月の大本本部月次祭祭典の中で「人類愛善会創立記念平和祈願祝詞」を奏上。 祭典後、綾部では、鹿子木旦夫人類愛善会事務局長があいさつ。 今夏、横浜市で開催される「第 回世界エスペラント大会」開会式に、 出口紅5代総裁が参加されることを紹介した。

 また、同大会後の8月11日から4日間、綾部と亀岡を会場に、 エスペラントの交流行事「Bonvenon al Oomoto en 2007!」(主催・人類愛善会・エスペラント普及会・大本)が開かれ、 国外からすでに 人以上の参加申し込みが届いていることなどを報告した。
 また、同行事で行われるエスペラントによる「歌祭」について、 「今後の目標であるエルサレムでの歌祭の先駆けとして、大きな意義がある。 すでに、平和を願う和歌が国内外から約4百 首集まっている」と述べた。 その報告に感激し、ハンカチで目頭を抑える聴講者の姿もあった。

 続いて、インド、ネパール、スリランカの各分会訪問から帰国した 木村且哉国際部員が、アジアの貧しい子どもたちへ文房具を届ける 「ペンシルBOX計画」が順調に進んでいることなどを報告した。
 亀岡では稲垣裕彦人類愛善会副会長が記念講話。創立以来の歴史や、 現在の活動の意義などを紹介し、運動への積極的な参加を訴えた。

 また、東京本部では、祭典後に、 ユニセフと国連難民高等弁務官事務所に対し愛善基金を贈呈。 両団体代表が世界の難民問題、 貧困にあえぐ子どもたちの状況と支援活動などについて報告した。
 各会場の参加者はともに、今日における人類愛善運動の意義を再確認した。

  

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