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『主張』

生きがいある人生を /それぞれの天命に生きよう

 わが国は62年前、敗戦の廃墟から立ち上がり、その後驚異的な復興と経済発展を遂げた。 現在の日本国民は物質的に極めて豊かな生活を営んでいる。世界で最も平和で幸福な国民と言えるであろう。

 しかし、あり余るほどのモノに囲まれている反面、昨今は親子間の悲惨な事件や、 お金目的の殺人や強盗事件が続発し、政治家・官僚の汚職、企業犯罪も増加している。

 また、昨年の自殺者は全国で3万人、他人との接触を絶って暮らす「引きこもり」は120万人、 学ばず、働かない若者「ニート」は70万人をそれぞれ超える。 これは、生きる意欲を喪失したり、生きる意味がわからない若者が驚くほど多いことを示している。

 それでも人は皆、「幸せ」を求めている。 幸せとは本来、「生きがい」そのものである。 そして、「生きがい」とは、人が目的に向かって生きているときに感じる、張り合いや充実感である。 それはお金や物質だけでは得られない精神的なものである。

 人間は万物を創られた神から、使命(天命)を授かって生まれてきている。 その使命を果たすことが人生の目的でもある。 そして、その天命に従って生きることこそが、生きがいを感じる道なのであり、 天命に反した生き方には生きがいはない。
 その天命を知るには、心の表面的・刹那的な喜怒哀楽ではなく、各自の個性を生かし、 心の奥に求め続けている課題(使命)を悟ることが肝要である。


では、なぜ神は人に天命を授けているのだろうか。

「人生の真目的は地の上に無窮の天国建つるにありけり」(出口王仁三郎初代総裁)
 神の理想は、宇宙の全ての生き物が喜び勇んで暮らせる"地上天国"の創造にあり、 人は各自に与えられた使命を正しく果たし、神の代理者として、地上天国建設にまい進すべきものとされる。

 また、「天地の神の大道にしたがえば一さい万事楽しみとなる」(出口王仁三郎)とあるように、 万物の創造主である神の示された大道を歩んでいるときは、苦難の中にいても、一切万事が楽しみとなる。

一方、人は利己的に生きていくとき、苦しみを伴うだけでなく、生きがいを感じることもない。 神の理想(大道)は、利他的であり、世のため、人のためにつくす道であるからだ。

 それぞれの天命に従って生きるとき、現実の生活に苦難が伴っていても、 人は心の底から生きがいを感じるものである。

 出口王仁三郎師はこの神の大道を具体的に『四大主義』として示した。
 それは、
『清潔主義』=ねたまず、悔やまず、常に心を清らかにする。
『楽天主義』=天命を知り、過去・未来を心配せず、現在にベストを尽くす。
『進展主義』=常に積極的に物事を改善し、進展させる。
『統一主義』=宇宙は全体の統一体で、統一は中心へ向かう調和の状態、家庭も社会も中心のもとに調和させる。

 天から各自に与えられた使命は、それが大きいほど苦難も大きいもので、楽をして得られるものではない。 その天命を知り、神の大道を歩む人が、真の生きがいを感じている人である。

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