誰にでもわかるパレスチナ問題(その35)
ジュベル・ムーサ(モーゼ山)
NPO法人大本イスラエル・パレスチナ平和研究所
主任研究員 矢野裕巳
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6)
(その7)
(その8)
(その9)
(その10)
(その11)
(その12)
(その13)
(その14)
(その15)
(その16)
(その17)
(その18)
(その19)
(その20)
(その21)
(その22)
(その23)
(その24)
(その25)
(その26)
(その27)
(その28)
(その29)
(その30)
(その31)
(その32)
(その33)
(その34)
(その35)
(その36)
(その37)
(その38)
(その39)
(その40)
(その41)
(その42)
(その43)
(その44)
(その45)
(その46)
(その47)
(その48)
(その49)
(その50)
(その51)
(その52)
(その53)
(その54)
(その55)
(その56)
(その57)
(その58)
(その59)
(その60)
(その61)
(その62)
(その63)
(その64)
(その65)
2006年11月29日、世界連邦日本宗教委員会主催、第28回世界連邦平和促進東京大会が国学院大学で開催されました。
大会宣言では、「ユダヤ、キリスト、イスラムの聖山であるシナイ山での共同礼拝を再び世界の指導者に
呼びかけること」が表明されました。かつて1979年、1984年に合同礼拝式が執行されました。
国学院大学での大会の1ヶ月後、12月30日早朝、私は鹿子木旦夫総務と共に地元ではアラビア語でジェベル・ムーサ
(モーゼ山)と呼ばれる標高2,285メートルのシナイ山頂(別名ホレブ山頂)に立っていま した。
5合目にあるセントカテリーナプラザホテルから8合目まではややきつい坂道を約2時間半。
8合目から山頂へはごつごつとした階段を900段。12月30日午前2時30分、真っ暗な中、世界中からやってきたおよそ
500人の 巡礼者と共に山頂での日の出をめざして5合目から登山を開始しました。
足に自信のない人には8合目までラクダが用意されていました。そのラクダが後や前からやってくるため、
崖すれすれに歩かなければならないところがあり、毎日かならず怪我人がでると聞いても驚きませんでした。
特に8合目からの階段は、雪が凍って滑りやすくあちこちで転んでいる人がいました。
ユダヤ、キリスト、イスラムの
聖山であることから、信仰に熱心なかなり年配の方も多くいました。また多くの白人系、アラブ系に混じって韓国からの
グループの多さに気づきました。韓国でのキリスト教の浸透が感じられました。
大本メンバー約2名は当初、
日頃の運動不足と睡眠不足を考えラクダでの登頂を考えましたが、現地緊急ミーティングの結果自分の足で登る事に
決めました。鹿子木総務は現地案内人の青年に手をひかれ、どんどん前へ、かなり早いスピードで次々と前の人を
抜いていきました。
私はまだまだ将来があるのでここで倒れるわけには行かないと考え無理をせず自分のペースで休憩を取りながら
登りました。
午前6時過ぎ、山頂へ到達。山頂は非常に狭く、とにかく寒い!マイナス20度ぐらいだと聞きましたが
眼鏡が凍って
何も見えない!
眼鏡の氷がほぼ溶けた頃日の出!一斉に歓喜の声がそれぞれの母国語で発声されました。
この山が本当にモーゼが十戒を神から授かった山かどうか歴史的な証明はされていませんが、
この山なら神が契約を結ぶ山と決定されても不思議ではないと感じました。
今私が目にしているこの山の神々しい風景はおそらく紀元前1250年頃も
変わらないのでは。
御来光を拝んだ後、全員が一斉に下山。午前9時30分にはホテルに戻りました。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のそれぞれの信仰者が助け合って登山する姿をみて、
1ヶ月前に東京で表明された
合同礼拝としてのシナイ山の意味を考えながら、多少がくがくする膝を気にしながら、下山しました。
パレスチナ人から視た中東和平への展望
11月29日東京大会での基調講演はアルクドゥス(エルサレム)大学のムンサル・ダジャーニ博士が
「パレスチナ人から視た中東和平への展望」と題して話されました。
私は11月24日の成田到着から大会翌日30日の帰国までの1週間、博士の通訳、お世話係として行動を
共にさせていただきました。
博士はエルサレムでお生まれですが、米国やエジプト、ヨルダンでも長く生活された経験があり、
バランス感覚にすぐれたパレスチナの論客という 印象です。
CNNを始め米国のメディアにも頻繁に登場する人物です。(写真右:歓迎レセプションにて。ダジャーニ博士と故・廣瀬静水世界連邦日本宗教委員会委員長)
ともすればパレスチナ紛争を一方的にイスラエル非難に終始するパレスチナ論客が多い中、
博士は問題の一端、いや半分はパレスチナ側に問題があるとの考えを公言される事に敬意を示 したいと思います。
11月29日の講演はこちらで是非みてください。
http://www.jinruiaizenkai.jp/osirase9.html
また、2007年新年の教主さまご挨拶でもこの国学院大学でのダジャーニ博士の講演について述べられています。
ダジャーニ博士との出会いや博士のパレスチナから視た中東和平への取り組みについては別の機会で詳しく述べたいと考えています。