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誰にでもわかるパレスチナ問題(その38) 

NPO法人大本イスラエル・パレスチナ平和研究所
主任研究員 矢野裕巳

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亀岡プロジェクト最後の締めくくり



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亀岡市長の約束

 昨年8月に亀岡市が取り組んだ「中東和平プロジェクトin Kameoka」について は本誌で5回に分けて紹介しました。2007年8月7日の式典で、栗山亀岡市長は、 子供たちが来日する事は出来ませんでしたが、皆様のまごころのこもった 子供たちへのプレゼントは必ず届けますと市民に約束されたのでした。



2人3脚で

 プロジェクトの実行委員会解散の後も亀岡市秘書課長の人見徹氏と この問題について模索していました。
どのようにプレゼントを子供達に手渡す事が出来るのか? 市長の強い願いをどのように実現できるのか? 現地の情勢を考えながら、一番良い方法は何かと何度も協議しました。 最終的にお土産はテルアビブの日本大使館へ送り、 現地でジョイントプログラムを組んで子供たちの手に渡るように依頼する事になりました。



現地の協力

 多くの人たちの協力のお陰で、2007年3月25日(日)テルアビブ日本大使館 広報文化ホールで亀岡へ来る予定だったイスラエル、パレスチナそれぞれ 5名が初めて顔を合わせました。
大使館のパレスチナ班専門調査員の佐藤純子さんには、 ペレスセンターとの折衝を含め多大な協力を頂きました。 私が昨年春、亀岡プロジェクトの打ち合わせに現地を訪問した時にもお世話になっています。 ペレスセンターのインバル・ヨハナン女史もイスラエル軍や参加者との 調整に休日返上であたってくれました。



またも検問所の封鎖が

 イベントの後、佐藤専門員から次のような連絡が亀岡市に入りました。
「亀岡の皆様がご準備くださったお土産を直接イスラエル、パレスチナ双方の青年に お渡し出来ました事を嬉しく思います。 検問所の一時封鎖の為、6時間の予定が1時間弱というとても短いものになりました 。 でも、スデロットとガザの青年が出会う事自体が、貴重かつ重要な事であり、 亀岡の皆様の熱い思いがこれを実現させたと考えています。」



市長会見

 2007年4月11日、市長の定例記者会見で、 このジョイントプログラムを公表しました。 その中で市長は「市民との約束を守り、 無事、記念品を子供達に渡す事が出来て嬉しく思います。 これをもって昨年夏の一連の中東和平プロジェクトの終わりとします。」と発表されました。 タイミングよくその日の朝、ペレス平和センター所長ロン・プンダック氏からメッセージが 届いており、私がその内容を発表させていただきました。
このメッセージを含め3月25日のイベントは翌日の朝刊に掲載されました。


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      栗山正隆亀岡市長                  記者会見の様子





ロン・プンダック氏のメッセージ

 最後にプンダック氏のメッセージの要約を紹介します。
「親愛なる栗山市長様。ジョイントプログラムへのご支援有難うございました。 ご存知のように地域の不安定情勢のため、プログラムは中止になりました。 亀岡から、お土産を参加予定者に送りたいとの申し出を頂いた時、 これは青年たちが出会う絶好の機会であると思いました。 もちろん多くの困難を伴うのですが。検問所での大幅な遅れの後、 パレスチナの青年はイスラエルの青年と対面しました。 お互いに出会いたいという決意、お互いに対話できるというまれな機会への 強い願望を示してくれました。この日の会合は日常の惨事を少しく忘れ、 日本文化を学ぶ機会となりました。着物も着る事ができました。 そして日本の香りを味わいました。 素晴らしい贈り物に心より感謝申し上げます。 それらは遠い道のりを経て手渡されました。 彼らはかばん1杯にお土産を詰めて帰路につきました。 しかし何よりも重要な事は彼らが新しい視点で隣人を受け入れた事です。 今後とも良きパートナーとしておつき合いさせていただけます事を念願しております。」

ペレスセンター所長 ロン・ブンダック博士


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