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新刊書籍 2006年2月3日発売

英文『素顔の大本』 ビル・ロバーツ著  

発行所 人類愛善会
印刷所 (株)天声社  
定 価 3,000円(税込)

photo  2006年2月3日の大本節分大祭時に、アメリカ人経済ジャーナリストの ビル・ロバーツ氏著・英文『素顔の大本』が発売されました。

 ご購入ご希望の方は人類愛善会事務局までお申し込み下さい。
1冊3,000円です。

人類愛善会事務局 
電話0771-23-2145 
FAX0771-25-0061

 以下は、ビル・ロバーツ氏の大本節分大祭時の挨拶文です。



 『再び、節分でお話させていただく機会をいただき、名誉な事と受け止めています。ちょ うど1年前この場で私は執筆に取り組んでいる本についてお話させていただきました。 昨年12月に書き終えた本は、本日天声社から出版されました。

 大本の皆様に感謝申し上げたいと思います。皆様の御協力なくして私は本を書き上げ る事は出来ませんでした。皆様と共にこの出版をお祝したいと考えています。

 本のタイトルは『素顔の大本』でサブタイトルは『21世紀の芸術、精神、平和の道』 です。

 この本は30年ぶりに出版された包括的な英文での大本紹介本です。336ページで 20,000枚の中から選んだほぼ500枚の写真を用いています。

 大本は私に祭り事、歴史、歴代教主の伝記、日本伝統芸術、農業、宗際活動などの、 大本のもつ様々な側面を西洋人の視点から海外にすむ人々の理解を得るためこの本の 出版を依頼されました。

 この執筆と写真の撮影のため私は2004年10月から2005年12月まで1年以 上大本に滞在いたしました。多くの方がすでに御存じのように今回の14ヶ月滞在以 前にも私は何度か大本を訪問しております。


 この本がどのように出来上がったかについてほんの少しだけお話させていただきます。

 2001年の暮れ、大本ホームページへの執筆のため3ヶ月大本に滞在の後、私は本 の執筆を思い付きました。しかしその為にはより多くの研究とより長期に大本に滞在 する必要を感じておりました。また同時に私が書きたい本の執筆には多くの大本の信 者さんの協力が必要である事も認識していました。

 私は2002年、第2回世界宗教者の祈りとフォーラムの取材で大本にもどってきま した。フォーラムが始まる2日前に私は初めて5代教主様に御面会させていただきま した。教主様は先月亭のお茶室に招いてくださいました。

 お茶を頂きながら私は何時の日か大本について本を書きたいと教主様に申し上げまし た。教主様は好意的にお答え下さいました。そしてフレデリック、フランク博士が 『大本との出会い』を書いて以来30年になると述べられ、私を励まして下さいまし た。

photo  この本の出版の舞台はこの時の教主様との御面会のときにセットされたのだと確信し ました。ただ、本の出版への取り組みにはその後2年の時間が必要でした。

 私は、教主様もきっと同意していただけると思いますが、この本の執筆は皆様方の協 力、心の広さ、やさしさがなければ実現できなかったと思います。

 実際私はこの本の中で、大本の歴史や祭事だけではなく、大本の信者さんのお話、体 験談をたくさん載せています。そのために多くの地方の神の家を訪問させていただき ました。

 私は今回の14ヶ月の滞在中で6つの神の家を訪問。またその以前にも6つの本苑、 分苑を訪問しております。それぞれの神の家では多くの興味ある人々に出会いました。 すべての人の名前を発表する事はできませんが。

 通訳を通して、私は若い人達を含む多くの人にインタビューしました。入信の動機や 人生における芸術の重要性、そして信仰、大本の信仰生活の実践について取材しまし た。

 そして、大本の素顔を理解し、またその素顔を読者に説明する事ができるようになり ました。農業に従事する人、ビジネスの世界で活躍する人、企業を営む人、公務員、 主婦、芸術家、など様々な職業の信者さんとお会いしました。

 全体で100人以上の信者さんにインタビューしました。教主様、広瀬静水総長、島 本邦彦本部長、岩崎国夫副本部長にもインタビューさせていただきました。

 大本の歴史、教義、芸術の重要性について3人の出口家の方に多くの事をお聞きしま した。尚雄先生、京太郎先生、眞人先生です。

 私はまた最初に私を大本に連れてきてくれた女性を紹介したいと思います。彼女は本 日ここにおられます。カリフォルニア、サンタクルーズからこられた陶芸家コーリン、 キーベルト女史です。彼女は私の陶芸の先生です。1999年、私は彼女の生徒のグ ループとして初めて大本を訪問しました。私はこの場をお借りして、彼女に感謝した いと思います。彼女が私を大本へ導いてくださいました。

 何度もくりかえしますが、この本は皆様の御協力がなければ、完成出来ませんでした。 その意味でこの本は私の著作というより皆様の本であると思います。
 共に大きな拍手でお祝いしたいと思います。

 私は西洋人の立場と視点から本を書きました。できる限りユダヤ教、キリスト教の伝 統をもつ西洋人が大本の信条、日常の実践を理解出来るよう努力しました。

 取材の為に多くの本を読みました。そして節分や大祭を含め大本の重要な祭典、祭り 事に参加させていただきました。

 竹田別院、奈良岡ノ家別院、そして上谷にも参拝しました。昨年5月のみろく能では 終日撮影に没頭しました。また各地の月次祭や高熊山参拝も何度か取材させていただ きました。

 3月11日から書き始め、7ヶ月書き続けました。私の創造的なエネルギーは夜が最 も充実しています。いつも夜の8時か9時に書き始め午前2時頃まで書きました。昼 間は夜に書いたものを整理しました。

 このようなスケジュールの為、万祥殿の朝拝にほとんど出る事が出来なかった事をお 詫びしたいと思います。


 私にとって最も重要な出来事は昨年の初めての節分参拝と7月の沓島現地参拝です。 それぞれについては本の中で書いていますがこの2つの体験についてすこしお話さ せていただきます。

 西洋には節分に似たようなものはありません。

 本の中で、私は大本での節分をキリスト教のクリスマスと復活祭のコンビネーション として表現しています。クリスマスはイエス生誕のお祝いで復活祭は十字架にかけら れたキリストの復活のお祝いです。

 信心深いキリスト教徒にとって復活祭は罪からの潔斎を表しています。それは大本の 潔斎の考えといくぶん類似しているように思えます。

 昨年の節分で、私が2度目の瀬織津姫行事で和知川へ行ったときのことです。祭官が 人型を流したそのとき、個人的ですが、感動的な経験をしました。

 人型が粉雪のように川に落ちて行くのを見ながら、私は自分が生まれるずっと前に亡 くなっていた祖父の存在を感じたのでした。

 これは、私にとってユニークな体験であり、それは以前には感じた事のないものでし た。日本で節分のクライマックスに祖父の存在を感じるとはいかにも不思議でした。 まるで、祖父が和知川の土手で私と共にいるようなそんな感じがしました。

 もう1つは沓島への意義深い参拝でした。恐らく私は現地参拝経験させて頂いた最初 の未信徒であり、しかも外国人であったと思います。この事をとても幸運な事と受け とめています。

 御存じの通り、沓島参拝の前には潔斎をしなければなりません。私は潔斎はどのよう にするのかと尋ねました。大半の人は潔斎としてビールや酒をやめると言われました。

 私はアルコールを飲みません。それで潔斎にアルコールを使う事は出来ないので、潔 斎のためになにをするのか考えに考えました。 そこで考えが浮かびました。

 実は私はチョコレートが大好きで毎晩執筆に必要なものでした。いつも食べ過ぎます。 そこで、沓島現地参拝前の3週間潔斎のためチョコレートを断つ決意をしました。き びしい決断でございました。

 沓島から帰った直後、きれいなチョコレートの箱が国際部に届けられました。それは 教主様からでした。

 沓島は肉体的にも精神的にも冒険でした。実際に現地参拝された方はその意味を理解 されると思いますが、波は荒く、多くの人は現地に上陸する時にぬれました。しかし 全員無事に帰りました。最初から最後まで神様の御守護に守られていた事を確信しま した。



 最後に本の執筆中の私が信じる御守護についてお話したいと思います。

 3月11日から10月の上旬までほとんど毎日執筆していました。5日間書けない日 がありました。この期間にも資料の整理や写真撮影をしていました。

   ときにはまったく今自分は何を書いて「るのか定かでない夜も何度かありました。そ れでも、コンピューターの前に座れば自然に指は動くような体験もしました。

 日頃の私は書く事ができないという問題よりも書き過ぎる、書く事が多すぎるという 問題をかかえています。

 神様の御守護があったのは確かです。疲れて、イライラし書きたくない気持ちにおそ われる事もありました。でもコンピューターの前に座れば不思議な力が、自分の能力 以上のものが私を支えてくれる、そんな気持ちを持つことがありました。

   これは非常に大きな体験でした。神様は時に私の能力ではこなせないことを、させて くださいました。そう確信しています。大本の人々の信仰、責任、使命感が私にお力 をあたえてくださいました。

 この本が今後長きにわたって大本のお役にたつ事を望みます。もうすこし多くの神の 家を訪問しより多くの信徒のかたにインタピューできたらと思っています。

 今後も継続して地方の支部を訪問させて頂き、より多くの信徒のかたにインタビュー させていただきたいと希望します。5年あるいは10年で改定版も発行できるかもしれ ません。

 多くの方は御存じですが、私は30年以上新聞や雑誌の記者として、現在の世界の大 きな出来事を取材した事もあります。

 しかし、今回の大本の仕事と比べる事は出来ません。今回の本の出版は私のライター としてもっとも充実したハイライトの1つであり、その機会を与えてくださった事に 感謝申し上げたいとおもいます。



 もう1つお願いがあります。私達はこの本をエスペラントと日本語に訳して出版した いと願っています。この本の代金は将来の出版のために使わせていただきたいと念願 しています。

 今夜亀の間でこの本の販売とサイン会をします。多くの人は英語を読まれないでしょ うが、冒頭で説明申し上げましたように約500枚の写真が掲載されています。写真 をみていただくだけでも十分楽しんでいただけると思います。

 1冊3,000円、30ドルです。エスペラント版や日本語版への出版のサポートとし てよろしくお願いします。



 節分大祭の前に皆様にお話出来る機会をいただき感謝いたします。また2年続けて参 拝出来ます事を嬉しく思うと同時に今後も大本と長いおつき合いが出来る事を念願致 します。

 皆様が行われている宗際活動、世界への平和と寛容のメッセージ、精神的向上として の伝統芸術への献身は渾沌とした21世紀において極めて重要であると信じておりま す。

ビル・ロバーツ
(日本語訳・矢野裕巳)』



(写真)大本長生殿亀の間地下にて行われた出版記念サイン会の一コマ

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