誰パレ16 of NPOイスパレ

NPO法人大本イスラエル・パレスチナ平和研究所
Oomoto Peace Institute for Israel and Palestine
「イスラエル・パレスチナ紛争」を中心に世界の紛争を学び平和に貢献する具体的活動の実践を目指します!

誰にでもわかるパレスチナ問題(その16)

常務理事・主任研究員 矢野裕巳




 新聞、ラジオ、テレビ等で最近毎日のように耳にし、目にするパレスチナ問題、現代の中東問題も、根本原因はパレスチナ問題にあるという報道を聞かれた人もあると思います。
それでは、パレスチナ紛争とは何なのか?また、いったい何が問題なのかを数回に分けて考えてみます。
 まずは、おおまかに古代から現代までの歴史を考えてみましょう。


◆「綾部市、エルサレム市友好都市宣言」


sikata.jpg堅い握手を交わす綾部市長とイスラエル大使 イスラエル、パレスチナ和平交渉は1996年に始まるネタニヤフ政権の3年間、遅々として進みませんでした。

 1999年5月の総選挙で労働党エフード・パラクが首相に就任すると、頓挫した和平の推進に積極的に動きます。バラク首相はイスラエルで誰よりも多くの勲章を得た軍人として知られ、軍の最高位(参謀総長)から政界に転じました。
 これは、故イツハック・ラビン首相と同様イスラエルの典型的な出世コースです。 選挙中から和平推進に積極姿勢を示していたエフード・バラク首相は、就任後直ちに米国へ飛びクリントン大統領と和平協議。またアラファト議長、ムバラクエジプト大統領、ヨルダンのアブドラ国王といった中東和平へのキーパーソン達と次々に会談し、和平推進の積極姿勢を内外に示しました。

 何度も名前が出てきますが、1999年9月2日から13日までマイケル・ライナー博士が天恩郷を初訪問。
 9月8日には『ユダヤ教は平和の宗教か』の特別講演を安生館5階で行い、約70名が聴講しています。また、博士はこの短い滞在中、国際部留学中の次女ルース嬢と共に、二度にわたり4代総裁に面会。9月5日と10日の両日で、共に予定の時間を大幅に延長、2時間を超える面会となりました。
 5日のご面会では、当時国際部長の出口真人氏(現大本大道場長)が、霊界物語のお示しを含め、エルサレムと綾部の関係を話題にし、将来の綾部、エルサレム提携の可能性について言及しました。博士は、その可能性について具体的に丁寧に返答されました。

 通訳として同席していた筆者は、当時の面会時における会話をすべて覚えているわけではありませんが、出口聖子4代総裁が次のように発言された事は明白に記憶しています。
「今までに、綾部とエルサレムの姉妹都市の話は何回か聞いているけど、なかなかうまく行きませんね。でも本当にこれが実現すれば2代様が一番喜ばれるでしょう。」

sikata2.jpg署名をする四方八洲男市長 様々な双方の外交努力。またもちろん神様の大きなご守護のもと、翌2000年2月9日、綾部市 I Tビルで綾部市、エルサ レム市友好都市宣言署名式が実現しました。

 その署名式での祝辞で、4代総裁は
「綾部市は日本で世界連邦都市宣言をした第1号でございます。そしてエルサレム市と友好都市を結んだのも、第1号でございます。私の祖母、出口すみ子2代総裁は世界連邦の運動に入って協力すれば世界は平和になるのではないかと、非常に喜んでいた事を、私は覚えております。そして、昭和25年ローマでの第1回会議に、祖母は『私も行く』といっていたのでございます。まだそのころは、交通も不便で、食料も大変でございましたが、味噌と梅干し、干飯(ほしいい)をもって行くんだと、張り切っておりました。」と、述べ、次のように締めくくられました。

kiyoko.jpg出口聖子4代総裁の祝辞 「祖母が生きておりましたらこのように綾部とエルサレムの友好都市宣言が出来た事、どんなに喜んだかなと、私は一番先に祖母の事を思い出しました。」

 この祝辞を舞台のそでで聞きながら私は5ヶ月前のライネル博士の4代総裁とのご面会を思い出していました。


◆「エルサレムで『世界平和祈願祭』

 エルサレムと綾部市が友好都市宣言が行われた2000年。7月22日から29日まで総本部から『エルサレム平和使節団』が結成され、103名が、イスラエル、テルアビブ市で開催された『第85世界エスペラント大会』に参加しました。またハイファ市のティコティン日本美術館では『日本の夕べ』を開催し、多くの市民に日本文化を紹介しました。
jerusalem5.jpgモルモン大学礼拝堂での「平和祈願祭祭典」 また、エルサレム市では大本祭式による『世界平和祈願祭』を執行。エルサレム旧市街が一望できるブリガム・ヤング大学(モルモン大学)講堂での祭典となりました。大本祭員に続いて、ユダヤ教指導者のデービド、ローゼン師、イスラム教指導者アブドル、ブカリ師、キリスト教指導者ウエイン、マイニア師が登壇、それぞれ玉串をささげました。
 三教の聖地であるエルサレムで、三教の指導者と大本からの参加者が共に祈りを捧げた事は大きな意味があったと思われます。



誰にでも分かるパレスチナ問題

目次

1    パレスチナ戦争、何が問題なのか?」
2    パレスチナ紛争はここ100年の問題」
3   「ユダヤ人とは?」
4   「2枚舌? 3枚舌」
5    「国連分割案(1947年)
6    「イスラエルの建国とパレスチナ難民」
7    「アラブ民族主義の台頭、そして英仏植民地主義の終焉へ
8      PLO(パレスチナ解放機構)設立と6日戦争
9    「第4次中東戦争」
10  「キャプデービット合意」
11  「インティファーダー(民衆蜂起)」
12  「湾岸戦争とパレスチナリンゲージ」
13  「オスロ合意からラビン首相暗殺まで」
14  「イスラエル極右勢力とパレスチナ過激派」
15  「ユダヤ人が2人いれば政党が3つできる」
16  「綾部市、エルサレム市友好都市宣言」/「エルサレムで『平和祈願祭』
17  「指導者の決断」
18   神は死んだ。パレスチナ問題の複雑さに悩んで!
19  「9.11」
20  「綾部市長の英断」
21  「走りながら勉強を!走りながら準備を!」
22  「絶望はおろか者の結論」
23  「分離壁そしてアラファトの死」
24  「次の世代には・・・/川をこえる橋
25  「大本、ユダヤ教の婚礼」
26  「ガザ撤退」
27  「想定外は想定内」
28  「圧力と譲歩」
29   イラナ・ジンガー博士からのメール
30   亀岡プロジェクト1
31   亀岡プロジェクト2
32   亀岡プロジェクト3
33   亀岡プロジェクト4
34   亀岡プロジェクト5
35   ジュベル・ムーサ(モーザ山)/パレスチナ人から見た中東和平への展望
36   大本大祭、大本歌祭へ
37   米国の役割、日本のアプローチ
38   亀岡プロジェクト 最後の締めくくり
39   建設的あいまいさ
40   よりよい世界をめざして
41   改めてパレスチナ問題の基礎から
42   亀岡平和祈念式典へのメッセージ
43   イスラエル軍によるシリア空爆
44   イスラエルロビーとパレスチナ和平1
45   イスラエルロビーとパレスチナ和平2
46   イスラエルロビーとパレスチナ和平3
47   ヨルダンハシミテ王国1
48   ヨルダンハシミテ王国2
49   ヨルダンハシミテ王国3
50   シリア1
51   シリア2
52   東京大本歌祭
53   マドリード世界対話会議/サミールナウリ ヨルダン大使講演
54   ハイム ホシェイン公使
55   イスラエルトパレスチナ?
56   敵の敵は味方?
57   イスラエル右派政権誕生・・・・和平へのプライオリティー
58   イスラエル政府の行動に疑問を投げかけるユダヤ人
59   ユダヤ人であることとイスラエルを否定することは矛盾しない
60   ユダヤ教、キリスト教、イスラム教1
61   ユダヤ人はなぜ迫害去れてきたのか?
62   ユダヤ人迫害の歴史を通して考える
63   預言者を通してユダヤ教、キリスト教、イスラム教を考える
64   安息日を通して通してユダヤ教、キリスト教、イスラム教を考える
65   聖地を通してユダヤ教、キリスト教、イスラム教を考える
66   一神教と多神教

誰にでも分かるチベット問題

誰にでも分かる世界の紛争

サダト大統領暗殺30年のよせて

目次

その1
その2
その3
その4

Bill Roberts

講演録