誰パレ29 of NPOイスパレ

NPO法人大本イスラエル・パレスチナ平和研究所
Oomoto Peace Institute for Israel and Palestine
「イスラエル・パレスチナ紛争」を中心に世界の紛争を学び平和に貢献する具体的活動の実践を目指します!

誰にでもわかるパレスチナ問題(その29)

常務理事・主任研究員 矢野裕巳




 新聞、ラジオ、テレビ等で最近毎日のように耳にし、目にするパレスチナ問題、現代の中東問題も、根本原因はパレスチナ問題にあるという報道を聞かれた人もあると思います。
それでは、パレスチナ紛争とは何なのか?また、いったい何が問題なのかを数回に分けて考えてみます。
 まずは、おおまかに古代から現代までの歴史を考えてみましょう。


◆「イラナ・ジンガー博士からのメール


 現在(2006年8月3日)もイスラエルと、レバノンに拠点を置くヒズボラ(イスラム教シーア派武装組織)との激しい戦闘が繰り広げられています。双方に多くの死傷者がでています。

darepare21-1.jpgイラナ・ジンガー博士 特に、南レバノンでは多数の民間人に被害が出ています。この問題については、今後詳しく述べますが、今回は大本の長年の友人であり、日本芸術研究者のイラナ・ジンガー博士からの筆者へのメール(2006年8月1日)をご紹介したいと思います。

 博士は現在ハイファ市にある海外唯一の日本専門美術館、ティコティン日本美術館の館長で、ハイファ大学東アジア学部講師でもあります。親日家の彼女は大本へも数回来苑されていて、2000年10月には大本本部で 「日本文化との出会い」と題して講演もおこなっています。

 2000年7月、大本から、100名を超えるエルサレム訪問時には、この美術館で日本の夕べを開催。八雲琴や仕舞、茶道等大本信者による日本文化紹介を企画していただきました。当日は多くのハイファ市民が集まり、 我々と共に楽しいひとときを過ごしました。

 今でもその夜の事をよく覚えている、と語ってくれたハイファ市民の方と筆者は今年(20006年5月27日)の訪問時に出会う事ができました。大本からの多くの参加者も当時の事を懐かしい思い出として記憶にとどめている方もおられると思います。

darepare21-2.jpgイスラエル第3の都市ハイファハィファは、イスラエル北部の港湾都市です。 サンフランシスコに似た美しい平和な町です。

 7月16日、レバノン南部からロケット弾がこのハイファに打ち込まれ、 9人が死亡、多くの負傷者がでました。
以下、彼女のメールです。


友人である矢野さんへ

 親切で心暖まるメールをいただき有難うございました。
 私は何とか気持ちを切り替えて生きて行かなければならないと思っています。
 1日も早く普通の生活に戻らなければなりません。
 ハイファを含め、北イスラエルの3分の2の人達が自分の家を離れ、南へ向かわなければなりませんでした。そんな事で、ハイファはゴーストタウンの様相を呈してきました。
 イスラエルに住む我々は皆、無実の命が奪われている事に憤りを感じています。
 誰もがレバンノンで民間人の命が奪われている事に心を痛めています。いずれ我々もレバノンに住む人達と平和に暮らせる日が来ると思っています。レバノンはヒズボラに完全に牛耳られていると我々は考えています。
 我々ユダヤ人が望んでいるのは普通の生活です。平和な生活です。
しかし、テロは自分達の利益だけを考えるテロ組織によって利用されています。レバノンとパレスチナはこれらのテロ組織に利用されているのです。
 このような妨害がなければ、我々はもうすでに平和な関係を隣人たちと共有できているはずです。
 くどいと思われるかもしれませんが、どうか信じてください。
我々が望んでいるのはただ普通の生活を楽しみたいということだけです。
我々の隣人と平和に共存したいのです。我々は他の國を征服するなどの意図はありません。
戦争は終わらせなければなりません。 普通の生活に戻らなければなりません。
テロの脅威をとりのぞく道がきっとあるにちがいありません。」


darepare21-3.jpgティコティン日本美術館   イスラエルのユダヤ人からみた観点かもしれませんが、テレビで写し出されるイスラエル軍の攻撃の陰でそれを決して肯定的にみていないユダヤ人も多く存在している事が理解されると思います。





誰にでも分かるパレスチナ問題

目次

1    パレスチナ戦争、何が問題なのか?」
2    パレスチナ紛争はここ100年の問題」
3   「ユダヤ人とは?」
4   「2枚舌? 3枚舌」
5    「国連分割案(1947年)
6    「イスラエルの建国とパレスチナ難民」
7    「アラブ民族主義の台頭、そして英仏植民地主義の終焉へ
8      PLO(パレスチナ解放機構)設立と6日戦争
9    「第4次中東戦争」
10  「キャプデービット合意」
11  「インティファーダー(民衆蜂起)」
12  「湾岸戦争とパレスチナリンゲージ」
13  「オスロ合意からラビン首相暗殺まで」
14  「イスラエル極右勢力とパレスチナ過激派」
15  「ユダヤ人が2人いれば政党が3つできる」
16  「綾部市、エルサレム市友好都市宣言」/「エルサレムで『平和祈願祭』
17  「指導者の決断」
18   神は死んだ。パレスチナ問題の複雑さに悩んで!
19  「9.11」
20  「綾部市長の英断」
21  「走りながら勉強を!走りながら準備を!」
22  「絶望はおろか者の結論」
23  「分離壁そしてアラファトの死」
24  「次の世代には・・・/川をこえる橋
25  「大本、ユダヤ教の婚礼」
26  「ガザ撤退」
27  「想定外は想定内」
28  「圧力と譲歩」
29   イラナ・ジンガー博士からのメール
30   亀岡プロジェクト1
31   亀岡プロジェクト2
32   亀岡プロジェクト3
33   亀岡プロジェクト4
34   亀岡プロジェクト5
35   ジュベル・ムーサ(モーザ山)/パレスチナ人から見た中東和平への展望
36   大本大祭、大本歌祭へ
37   米国の役割、日本のアプローチ
38   亀岡プロジェクト 最後の締めくくり
39   建設的あいまいさ
40   よりよい世界をめざして
41   改めてパレスチナ問題の基礎から
42   亀岡平和祈念式典へのメッセージ
43   イスラエル軍によるシリア空爆
44   イスラエルロビーとパレスチナ和平1
45   イスラエルロビーとパレスチナ和平2
46   イスラエルロビーとパレスチナ和平3
47   ヨルダンハシミテ王国1
48   ヨルダンハシミテ王国2
49   ヨルダンハシミテ王国3
50   シリア1
51   シリア2
52   東京大本歌祭
53   マドリード世界対話会議/サミールナウリ ヨルダン大使講演
54   ハイム ホシェイン公使
55   イスラエルトパレスチナ?
56   敵の敵は味方?
57   イスラエル右派政権誕生・・・・和平へのプライオリティー
58   イスラエル政府の行動に疑問を投げかけるユダヤ人
59   ユダヤ人であることとイスラエルを否定することは矛盾しない
60   ユダヤ教、キリスト教、イスラム教1
61   ユダヤ人はなぜ迫害去れてきたのか?
62   ユダヤ人迫害の歴史を通して考える
63   預言者を通してユダヤ教、キリスト教、イスラム教を考える
64   安息日を通して通してユダヤ教、キリスト教、イスラム教を考える
65   聖地を通してユダヤ教、キリスト教、イスラム教を考える
66   一神教と多神教

誰にでも分かるチベット問題

誰にでも分かる世界の紛争

サダト大統領暗殺30年のよせて

目次

その1
その2
その3
その4

Bill Roberts

講演録