モンゴルだより 1
”1250キロの旅”
12月23日から始まったモンゴル西部への旅も終わり、ウランバートルに帰ってきました。
2泊3日、全行程1250キロのハードな旅でしたが、いくつかの小学校で素晴
らしい出会いと心温まる歓待を受け、疲れを忘れさせてくれます。
出発前に山崎さんから引き継ぎを受けた「モンゴル風邪」と、バギーさんが中国
から持ち帰った「中国風邪」の洗礼を受け、熱とのどの痛みをこらえながらの旅
でしたが、なんとか当初の目的を終えることが出来ました。
今回は、青松会が送ってくれました、文房具-ノート9箱1620冊 鉛筆7箱
5040本、ケシゴム約200個、封筒1500枚を、ワゴン車に積んで、バ
ギーさん、案内役のガンオチル夫妻、ドライバーのバギ゛さん(アンハーさんの
弟)と私の5人で、23日午前7時過ぎに出発しました。
果てしない大草原を時速80キロでぶっ飛ばし、車の天井に頭をぶつけながら、
モンゴルの西部地方を目指しました。外気温はマイナス10~20度、大草原の
中ですれ違う車もありませんから、エンジントラブルを起こしたら命の保証はあ
りません。しかしモンゴルの人たちは全然平気で、冗談を言い笑いながら旅を続
けています。
夕方に、ウランバートルから西方約500キロにあるウブルハンガ県のメルゲド
小学校に到着、約200人分の文房具をプレゼントしました。この小学校は、
1998年に創立、小学2年から中学11年生約650人が学んでおり、外国語
教育として日本語教育を行っており、各教室で「こんにちわ」「お元気ですか」
「ありがとうございました」と日本語で挨拶を受けました。
日本語の先生は、東京外語大学に2年間留学した女性教師で、とても流暢な日本語で案内をしてくれ
ました。
日が暮れてから、近くの第一小中学校を訪ねました。ここは150人の先生と3500
人の生徒が在籍するマンモス校です。学校のキャパが1200席しかないため、子ど
もたちは1日三交代で勉強に来ます。私たちが着いたときは午後6時、3回目の子
どもたちが授業中でした。持参した文房具の絶対数が足りませんので小学1年生
330人分だけプレゼントすることにしました。どのクラスでも、満面の笑みで私
たちを迎えてくれます。
翌日は、雪の山脈を越えてオーヤンガ村へ向かいました。ここでは、全校生徒に
配ったら文房具が足りなくなるので、1~2年生のみ170人分の文房具をプレゼン
トしました。この村は人口3000人、高原地帯にポツンとある集落で、どうやって
ここで生活できるのだろうと不思議になるくらい周囲数十キロには何もありませ
ん。しかし各家にはテレビ〔衛星受信〕とDVDプレーヤーが必ずあり普及率は
100%です。何か奇妙な感じです。
翌日は、隣の村のオルホニウンダラ小学校を訪ねました。この小学校には1260人
の子どもが゛通っています。残りの文房具をすべて寄贈しました。数が全然足り
ませんので、バトバヤル学校長は「テストの成績の良かった子どもに優秀賞とし
て、このノートと鉛筆を贈ります」と言っておりました。
どの小学校も、学校長はじめ先生・生徒たちの温かい歓迎を受けました。ウラン
バートルから離れた田舎の小学校では、貧しい家庭の子どもが多く、学用品が満
足に買えない子どもたちが多くいます。しかし、同じ教室で、水性ペンにシャー
プペンシルを使っている子どもも多く居ます。小中学校は義務教育で授業料は無
料で、就学率は98パーセント近くありますので、裕福な子どもと経済的に苦しい
家庭の子どもが混在して授業を受けている状況です。
先生たちは、こうやって日本から貧しい家庭のこどもたちに文房具を提供し応援
してくれることは本当にありがたいことです。また恵まれた家庭の子どもたち
も、愛善会の皆さんが「勉強がんばって立派な人になってください」と励まして
くださるることによって、もっと勉強を励むでしょう。と感謝をしてくれまし
た。
どの小学校に行っても学校長や村長が、「我が家に来て食事をしていけ」と
誘われます。一旦立ち寄ったら、お肉と小龍包が山ほど出てきて、ウオッカを飲
め飲めとやたら勧められます。
帰りに、ハラホリンのエルデネズー寺院に立ち寄り、バーサンスレン管長に挨拶
しました。この若き管長は、自らの手で僧侶養成の小学校を建築中です。(左の写真)この小
学校は、国が定める義務教育教習も行いながら併せて僧侶としての修行も行う学
校です。近隣の村や県の孤児たちを引き取り、ここで学習と修行をさせ、立派な
僧侶を養成するのだそうです。いわば児童養護施設の役割をしています。生徒数
は40名、全寮制で、あと数ヶ月で完成する予定です。ここを見学後、午後11 時
頃、ウランバートルに帰りました。
風邪による喉の痛みはなかなかとれませんが、元気でやっております。
(写真)バーサンスレン管長と僧侶のたまご達/右端・筆者
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