2012年秋号 of aizenkai

《主張》

無尽蔵な“愛善エネルギー”の時代へ

原発は生命倫理問題




 人類愛善会は、原子力発電について大飯原発をすみやかに停止し、国内を「原発ゼロ」の状態に戻すべきと主張してきた。それは、2030年代段階の原発比率云々ということではない。稼働中の原発を即時停止し、原発ゼロの状態を求めているのである。同時にその後に発生する様々な問題を真剣に考えていかなければならない。
 本会はこれまでにも脳死臓器移植反対署名活動、遺伝子組み換え食品の表示を求める活動などを行ってきたが、原子力発電も生命倫理上重大な問題を抱えているのである。
 出口紅人類愛善会総裁は、本年8月7日の瑞生大祭の折に、「原子力の問題は、単なるエネルギーの問題ではなく、未来永劫にわたって地球上のすべての生命を脅かす、大きな生命倫理問題だと存じます」と述べられた。
 原発は一旦事故が起きると、自然環境や社会生活に対し、理不尽な結果をもたらし、放射性物質の処理の困難さは、東日本大震災後の原発事故の現状を見ればあきらかである。
 今後も原子力発電を続けるということは、まさに〝未来永劫にわたって地球上のすべての生命を脅かす〟無謀な行為である。原発事故の恐ろしさが実証された今、人の手に負えない〝激しいエネルギー〟から、大自然の恵みである天然力、自然力を用いた、真の安心、安全な〝やさしいエネルギー〟の開発と利用に大きく転換すべきである。
 同時に私たち一人ひとりは、心の在り方、考え方、生き方、日々の生活の在り方を省み、火・水・土・空気の恩恵に心から感謝し、地上の生きとし生けるものを傷つけることのない〝愛善〟あふれる社会へと大転換しなければならない。
 〝人類愛善〟の〝人類〟とは、人間だけでなく、動植物をはじめ天地に存在する人群万類すべてを意味し、〝愛善〟とは、神より発する最高至大の真愛であって、人がその至善の愛を慕い求める心、これに住する心を〝愛善〟の精神という。
 人類愛善会は、科学を否定しないが、科学は決して万能ではなく、正しい発達を遂げなければならない。 出口王仁三郎人類愛善会初代総裁は、「物質に内在する愛善の力を正しく利用する道が、即ち真の科学」であり、「愛善を基調とせざる科学は愛悪科学であって、斯かる科学は結局人類を真の幸福に導くことができず、却って科学文明の発達のために混乱と破壊をこの世に招来するもの」だとはっきり示している。
 現代の科学は歯止めを失い、〝混乱と破壊を招来する〟危険性さえはらんでいると言っても過言ではない。
 人の心が愛善の心になれば、科学の在り方も自然の摂理に従って人類を真の幸福に導く方向に進み、大自然の恵みによる無尽蔵な〝愛善エネルギー〟が得られる時代が招来されるのではないか。
 今を生きる私たちの責任は重い。

「かむながら 天然自然力(おほみちから)を 用(もち)ひしめ 
   地上天国 築かせ給へ」
                             (出口紅総裁 近詠)


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